大会長あいさつ

 

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「黒田裕子記念 神戸フォーラム2016」にようこそ!

大会長  長尾和宏
テーマ「がん、認知症、死ぬまでハッピー!」


 来る9月24~25日に神戸国際会議場において日ホス主催「黒田裕子記念 神戸フォーラム2016」が開催されることになりました。そして不肖、私が大会長を拝命しました。どうぞよろしくお願い申し上げます。このイベントは「大会」ではなくあくまで「フォーラム」ですから一般演題はありません。次回の大会は2017年2月4~5日の久留米大会です。しかしそれまで少し間が空くので神戸で日ホスの原点を確認する大きなフォーラムをしようという趣旨です。
 私が日ホスに関わったのは故・黒田裕子さんとの御縁です。おそらく私だけでなく多くのみなさんも同様でしょう。しかし黒田さんはもうこの世にいません。日ホスは大きな柱を失いました。しかし黒田さんが吹き込んでくれた日ホスマインドはしっかり根づいているはずです。それで「黒田裕子記念」という冠がつきました。黒田さんは今日も、あの世から「みんな頑張ってよ」とエールを送ってくれているはず。黒田さんに怒られないような日ホスらしい中身の濃い、そして楽しいフォーラムにしたいと実行委員会一同、頑張って企画を練っています。
 本フォーラムのテーマは「がん、認知症、死ぬまでハッピー!」です。ホスピスや緩和ケアという言葉は現在、がんに限定されず認知症などの非がん疾患にも使われるようになりました。2人に1人は一生のうちにがんになります。そして近い将来、4人に1人が認知症になります。つまり私たちはがんか認知症になる!のです。しかしそれでも住み慣れた街に住み最期まで生を楽しむことができるかどうかが今、問われています。行政用語では「地域包括ケア」と言いますが、省略すると「ちほう(痴呆ケア)」です。つまり徘徊しても大丈夫な街づくりが我々、日ホスのミッションなのです。
 プログラム案をご覧頂ければ全国大会に劣らない豪華な内容です。日ホスはあくまで市民主導ですから、今回は行政やボス的な“大物”は登壇しません。しかしバリバリ現場の“大物”はたくさん登壇します。市民が中心となった面白い企画も満載です。25日にはコウノメソッドで有名な河野和彦さんがタップリ3時間登壇します。現在の認知症医療に疑問のある方はこぞってご参加ください。24日の夜は会場横のホテルで懇親会もあります。秋の夜をみなさまと語りあえたら最高です。是非、手帳に予定を書きこんでおいてください!